尻腐れになってしまったら

尻腐れ病は発生してからでは症状がが治ることはないため、小さいうちに発見して摘み取るのがベストです。

発見が遅くなり、さあ収穫というときに発見することもよくあります。

時間をかけて育てた苦労を考えると、なかなか捨てきれない気持ちもわかりますが、腐った実を食べるより早めに摘んで、その分の養分を他の実に回したほうがいいでしょうね。

そのため、早期発見するためには上からばかり見ていてはいけません。

必ず下から点検しましょう。

そうです、下からのぞき込むのは大変です。
そこで、私はポーチミラーを使って観察、早期発見、早期摘果しています。

こんな風に果房を下から鏡でときどき観察しています。
これだと上から狭いところもチェックできますよ。

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同じ果房内は全滅のこともありますね。
大きくなる前の豆粒から肥大していく過程で発見したいものです。
発見するとガッカリはしますが、大きくなってからよりはまだいいでしょう。

尻腐れに限らず、病気、虫害にあった実は、健康な実よりも、早く、しかもまだらに赤くなります。

ふつう、枝元に近いほうから熟して赤くなるので、その順番を飛び越して、先に赤くなっていく実があったら、尻腐れも含めて虫食いや病気の疑いがあります。 

  

尻腐れになった実を食べる?食べない?

この尻腐れになった実は食べられるか、という質問が結構あります。
大切に育てたのに病気になってしまって捨てるのは、ということで、"食べられたら" 食べたいということですよね。

結論から言えば、尻腐れはカルシウム不足が原因の生理障害なので食べても問題ないわけですが、問題は気分的にも、味的にもどうか、ということです。

尻腐れになった実の味を科学的に分析した方はいないようですが、不味いという人と、逆に味が濃いという人もいて、いろんな意見があります。

私も食べたことがありますが、確かに味の濃い部分もありましたが、全体としてまずいことが多かったようです。

尻腐れになったトマトは普通の熟し方をせず、早く赤くなることが多いのですが、トマトは赤くなることとおいしいことは必ずしも一致しません。

腐った実を切ってみましょう。こんな具合です。

病果の断面

私の場合、発見したら小さい青い実のうちに摘み取って、健康な実に栄養を回してやるという考えをしています。

病果は捨てるという意見のほうが多い気がしますが、どうでしょうか。

しかし、生産農家でも生産者ならではの隠れた愉しみという人もいます。

自分で育てた思い入れもあるでしょうから、病気になるわけではないので、ご自分で試しに食べてみてから結論を出せばいいのではないか、と思います。

ただ尻腐れは何とか減らして、健康な実をかぶりつきたいものです。

 

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